穏やかな口調の中に、熱い思いが伝わってくる大学2年生の神崎 実乃莉さん。神崎さんの前向きさは、ミラプロ創設メンバーだった父、神崎 英徳さんの影響もあるのだろう。小さい頃から名前だけは知っていた「ミラプロ」に参加した神崎さんに、今のミラプロやご自身の思いを語ってもらった。
ミラプロは、学生と社会人が共に主体となり活躍できる場所
――ミラプロに参加したきっかけは?
大学に入ったら、いろいろな人と交流できる団体に参加したいと思っていました。初めは大学内で探したものの、大学生だけで構成されている団体しかなくて。もっと年代の違う方とも交流できる場所を探していたところ、父がミラプロを勧めてくれたんです。
父はミラプロの創設メンバーで、ミラプロ代表の佐々木 研さん(CH)や宮平 崇さん(株式会社Dreams 代表取締役社長)たちメンバーの方々とは、小学生の頃から何度かお会いしていました。ミラプロの大人にすごさやおもしろさを感じ、子どもながらにもっと話してみたいという感覚を抱いたことを覚えています。
現在は社会課題の解決に関心を持つようになり経営者の方と話したいと思っていたので、ミラプロに改めて興味が湧きました。大学生も増えていると聞き、2024年5月に思い切って参加することにしました。
父からは、ミラプロでは社会人と学生が交流していたことや、みなさんで沖縄に行ったこと、以前のミラプロは社会人や経営者がメインとなって企画し、学生は参加する立場だったことなどを少し聞いていました。
でも実際に参加してみると、学生が主体となって企画や進行などに携わっていることにとても驚きました。良い意味で、ギャップがありましたね。
2024年6月に開催されたミライ会議に参加した際、学生スタッフの役割を見聞きし、それからは学生スタッフとして関わっています。
地域貢献している大人たちを見て、可能性や選択肢が広がった
――ミラプロでの活動内容
ミライ会議の受付など主にアシスタント的な業務を担当していますが、司会や活動レポートの制作も任せてもらえるようになりました。同じく学生スタッフとして携わっている大学3年生の中島 帆香さんや芝 善文さんと比べるとまだ不慣れですが、先輩方の姿を参考にして自分なりにがんばっています。先輩である井上 友翔さんたちに向けて卒業企画を行う3月のミライ会議には、企画段階から携わりました。
そして、新年度に向けたミーティングにも参加しました。大学1年生の時は必修の授業も多く、ミラプロの活動に取り組めるのは限られた時間でしたが、2年生からは本格的に携わりたいと思っています。
実は、考えている企画もあるんです。ミラプロに入って、いろいろな企画に参加してきたからこそ、自分がやりたいことを思いつくことができました。

――ミラプロに参加して学んだこと
大学入学前までは、交流のある大人と言えば両親や先生などごく一部の人のみ。社会の中で大人が何をしているのか全く知らなかったのですが、ミラプロに参加した今は、地域貢献をしている方たちが多いことに衝撃を受けました。
例えば武田 和也さん(株式会社TRUST Relation 専務取締役)は、地域交流の場として「愉菜茶房(ゆさいさぼう)」というお店を運営しています。近所の子どもや地域の方が集まり、出会いや交流が生まれているそうです。今、私が関心を寄せている社会課題の解決にもつながるので、とても参考になりました。
ミラプロでは、職種も経験も異なる社会人の活動を見たり、話を聞いたりできます。将来の目標に取り入れたいこともたくさんあり、可能性や選択肢が増えました。
また、ミラプロに参加したことで、大学以外の方たちと関わりを持つハードルが下がり、つながりが広がっていきました。宮平さんが開いている「未来創造寺子屋 いろは塾」に足を運んだことも、その一つです。ミラプロ以外の場でも、多くのものを得ることができています。
父にもよくミラプロのことを報告するのですが、父から「どうおもしろかったのか?」「なぜ、おもしろいと感じたのか?」を具体的に言語化するようアドバイスされています。「ここが楽しかったけど何でだろう?」「ああ、こういう要素があったからなのかな」と、自分に問いかけ、考えられるようになりました。

答えは一つじゃない。考え方も選択肢もたくさんあることを知った
――学生から見た、ミライ企業の魅力
ミラプロに参加するだけで視野が広がって、自分の固定観念を壊してもらえます。新入社員から中堅社員、経営者など個性的でさまざまな立場や年代の方が集まっているので、いろいろな考え方や感じ取り方、価値観があることを知りました。
学生1人に社会人2人で対応する相談会が行われたミライ会議では、10人以上の方に自分の悩みを相談しました。一つの悩みなのに、いただく回答がその方によってだいぶ違っていて。同じ答えではなく、たくさんの答えや多様なアドバイスをもらえてとてもありがたかったです。「答えは一つじゃないんだ」と分かり迷うときもありますが、それよりも選択肢が広がったことの喜びを感じています。
行動力がある社会人が集まっているのもミラプロの魅力で、みなさんから挑戦することの大事さを伝えていただきました。私も「ミラプロに入ろう」「学生スタッフをやってみよう」と決断し行動に移したこと心から良かったと思っています。大学を卒業するまで学生スタッフとして挑戦し続けます!