立場が変わると、世界も変わった

〈株式会社スニップ 〉
スタイリスト
EraLキュアリスト

大田 雅也さん

専門学校生時代、道端で見かけた素敵な美容室との出会いを機に、スニップを志望したスタイリストの大田雅也さん。アシスタント時代からシャンプー指名を受けるなど、顧客との関係を構築しながら「自分のお客さん」を増やしてきた。「アシスタントからスタイリストになったことで大きく変わった」と語る大田さんに話をうかがいました。

お客様を好きになれるかどうか

学生時代から知っていたスニップが働きたい場所に変わったのは偶然でした。中崎町エリアを歩いていたとき、古民家を改装した素敵なお店に目が止まりました。ほとんど一目惚れだったそのお店が、スニップの美容室だと知り、不思議な縁を感じたんです。

入社後に感じたのは、先輩たちがよく目をかけてくれる会社だなということ。カリキュラム通りに進んでいなかったり、体力的に厳しい状態に置かれていたりすると、気遣って声をかけてくれるんです。

3年目の冬にはアシスタントからスタイリストに昇格し、お客様の髪を切るようになりました。普段から心がけているのは、その人に興味を持つこと。興味を持てば、質問したいことも増えてその人について理解が深まる。そして、より似合うヘアスタイルを提案できるようになる。1回目より2回目、2回目より3回目の方が仕上がりがよくなっていくのが理想ですね。

お客様と関係を深めれば深めるほど、お客様に合ったヘアスタイルをつくりやすくなると思っています。そのためには提案力が大事なので、引き出しを増やすようにしていますね。極端に言うと、お客様を好きになれるかどうかで成果は変わる気がしています。

お客様から仕事の心構えを教わった

入社後半年が経った頃に出会った、年配の女性のお客様のことは今でも忘れません。シャンプーのやり方がよくないとお叱りをいただき、帰り際に謝罪したところ、「次来たときにあんたにもう一回頼むから、そのときまでしっかり練習しときや」という言葉をくださったんです。

後々振り返ってみれば、ただ頭を洗う作業になっていたのだと思います。その言葉を胸に意識を変えて取り組んだ甲斐あってか、次回来られた際は「すごい緊張してたでしょ? それが伝わったし、すごく気持ちいいシャンプーだったよ」とお褒めの言葉をいただきました。その方は、以来ずっと僕を指名してくれています。

シャンプー技術に自信がつき、シャンプーの指名をいただけるようになったのも、今、アシスタント時代に仲良くなったお客様の髪を切ることができているのも、もとを辿れば、その方が仕事に対する心構えを教えてくれたからだと思っています。

立場が変われば、世界も変わる

これまでの美容師生活で自分が一番大きく成長できたのは、スタイリストになり「自分のお客様」を持ったタイミングです。後輩に任せて仮に何か問題が起こった場合、責任は僕にある。そう思うと、アシスタントの頃とはまったく違う緊張感がありますね。

後輩を指導するのも仕事のひとつなのですが、最近自分の中である変化が生まれました。同じ間違いを何回も指摘しているのに改善せず、頭を悩ませていたのですが、母校を訪れて恩師と会ったときに道が開けたんです。その先生はやる気を出させるのがすごく上手な人。「ここはすごくよくなってる。ここだけ直したら数倍よくなる」という感じで、まず褒めてから改善点を指摘するような人でした。そのことを思い出してからは僕も、まず自分の言いたいことは飲み込んでから、本人の意図や動機を聞く。そのうえで提案や要望を出すように心がけています。

今年の4月からは別の店舗に異動するので、新しいお客様との出会いを楽しみにしています。「今年中にトップスタイリストに昇格すること」が直近の目標です。

あなたにとって働くとは?

人との関わり方から技術まで、いろんな学びを得るための手段です。

Commentミラプロメンバーから見た大田 雅也さん

いつも落ち着いていて、おしゃれで、どんな話でも親身になって聞いてくれる人です。月に一度の集まりではいつも前向きな考えを語っている大田さんは、普段から向上心をもって仕事に取り組まれているのだと思います。私もお客様と話すことが仕事なので、共感することばかり。たくさんの人を幸せにするために頑張ってください!

住空間創造ゆいまーるClub星野 隼杜さん

さすが美容師さん、聞き上手でいつも私の話を優しく頷きながら聴いてくれます。私にとっては、オシャレで優しいお兄さんのような存在でもあります。仕事に関する話を聞いても、お客様や一緒に働く人に対する思いやりが伝わってきます。春から別の店舗に異動されるとのこと。陰ながら応援しています!

三嶋商事株式会社山下 祐希さん
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