必要なのは、自分が変わることだった

〈株式会社Dreams 〉
天保山店 店長

峪中 理恵さん

会話を大切にする採用面接や現場で感じたオープンな社風に惹かれて、Dreamsへの入社を決意。現在は、天保山店の店長を務める傍ら、人事担当として採用や人材育成に携わっている峪中(さこなか)理恵さん。「入社前はまさか自分が店長を務めるとは思っていなかった」という峪中さんに話をうかがいました。

嫌なことから逃げていても解決にはならない

もともと「ポップコーンパパ」の存在は知っていましたが、運営している会社は知りませんでした。大学で開かれた合同企業説明会で当社と出会ってはじめて、Dreamsとポップコーンパパが結びついたのです。社長も出席していた一次面接では、10〜15分、自己アピールをした後、社員さんたちとたくさん会話を交わしたことが印象に残っています。二次面接では、3日間、店舗で実際の仕事を経験しました。当社ともう一社、内定をいただいていましたが、よりオープンで素の姿が見えたことが決め手になりました。

社員として店舗で働き始めて最初に感じたのは、思ったより仕事がたくさんあるということ。私自身、不器用なところもあって、一つひとつの仕事を覚えるのに時間がかかりました。なかでも頭を悩ませたのが、大学生や20代前半の人が多いアルバイトスタッフとの関わり方です。私がいないところでサボっていることが見て取れたのですが、注意して気まずい関係になりたくないという心理から、見て見ぬ振りをするような状態が続いたんです。職歴が短いこともブレーキになっていました。

一度、アルバイトスタッフから「言われないとわからないので、間違ったことや気になったことがあればすぐに教えてほしい」と言われて背中を押された部分はあります。以来、なるべく思い切って伝えるようになったことで、スタッフの働き方は変わりました。私がいるかいないかに関わらず、仕事に真面目に取り組んでくれています。

正直、辞めようかという思いがよぎったこともありますが、後々振り返ってみれば、人との関わりを億劫がって避けていただけなんです。嫌なことから逃げていても何の解決にもならない。その時間がもったいないから、しんどくてもちゃんと向き合っていこう。そう前向きに捉えて、行動に移せるようになっていったことでまわりも変わっていきました。結局は、自分の考え方次第だったと思います。

人の可能性を活かす

障がい者の雇用を積極的に行っていることも当社の特徴です。現在、私が店長を務める天保山店にも知的障がい者の女性がいますが、店の運営を任せられるほど、頼りになる存在です。マイペースで優しい空気感を醸し出している彼女のおかげで、職場の雰囲気も穏やかになっている気がします。当社ではもともと、アルバイトスタッフにはレジ打ちから仕事を覚えてもらうという決まった流れがあります。でも、彼女がレジ打ちに苦戦している様子を見て、ポップコーンの製造から取り組んでもらうことにしたんです。

その配置換えは正解でした。レシピが決まっているポップコーンづくりの仕事は、決められたことを正確にこなすのに長けた彼女に合っていたようです。めきめき上達して自信がついたのか、苦手だったレジ打ちにも再挑戦し、徐々にできるようになっていったんです。

私自身は最近、天保山店以外の店舗でも働くようになりました。仕事の基本的な流れは変わらないのですが、少しずつやり方が違うところもあるので、よい学びになっています。また、他店舗の動きを想像しやすくなるので、他店が大変そうな状況では手伝ったりして貢献できることに喜びを感じています。

あなたにとって働くとは?

想像もしなかった新しい自分に出会えます。

Commentミラプロメンバーから見た峪中 理恵さん

峪中さんが店長を務める店には、障がいがあるスタッフがいます。当初はなかなか仕事を覚えられなかった彼女が店のリーダーとして欠かせない存在になったのは、峪中さんが彼女の特性を活かそうと努めてきたからだと思います。決して多くを語りませんが、行動力と強い意志で周りを巻き込む峪中さんもまた、当社にとって欠かせない存在です。

株式会社Dreams三箇 淳司さん

一般的に、「人事担当=採用担当者」というイメージがありますが、峪中さんは当社が大切にしている『共育(共に育つ)』や『参画』に重点を置き、既存のスタッフが仕事を通して成長していける場を創り出してくれています。彼女が人事を担当することで、当社がさらによい方向に向かっていくことを期待しています。

株式会社Dreams内上 悠子さん
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