「市井の賢人」から学び、実践する

みちびらき株式会社

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中小企業の経営者を中心とした「市井の賢人」に光を当て、文章や動画、直に会うツアーなどを通してその魅力を伝えている「みちびらき」(大阪市中央区)。「世の中には知られていないすばらしい人たちから学んだことを、後の人生に活かしてほしい」という岩﨑隆社長が目指すミライについて聞いた。

代表取締役社長岩﨑 隆さん

「人」から学ぶ旅を提供する

――事業の目的は?

日本のすばらしい中小企業経営者(市井の賢人)を海外の人に紹介したいという思いが出発点です。日本はもはや先進国ではありません。お金儲けのうまさでは、アジア諸国の企業に負けてしまうでしょう。しかし、世界で200年以上続いている企業のうち、日本企業が占めている割合は約65%だという調査結果もあります。理念や思想信条、志に根ざした企業経営を海外の人たちに紹介すれば、世の中はいい方向に向かっていくと思っています。

私がそれまで経営していた会社を60歳で後進に譲り、当社を起業したのは2019年10月。マレーシアの起業家仲間や学生、台湾の企業家などからツアーの予約をもらい、順調にスタートできると思った矢先のコロナ禍により、事業の中止を余儀なくされたのです。もっとも、「市井の賢人」を知ることが役立つのは、海外の人には限りません。たとえば、すばらしい町工場や中小企業があると知れば、新卒3年以内で辞めるといった人材のミスマッチを減らせるでしょう。

現に、離職率が高い企業から相談を受けている社会保険労務士事務所とともに、新入社員の退職防止やキャリア観の醸成につながるプログラムを考案中です。会社にとっては採用コストのムダを省けると同時に、社員にとっては人生の迷子にならないような形をつくっていきたいです。

よりよい人生を送るために

――目的を果たすための方法は?

市井の賢人の魅力を伝える手段として、直に会って話を聞くスタディツアーを実施したり、動画や文章による発信を行ったりしています。「ニッポンの社長直伝」という自社メディアでは、2022年3月時点で80名近い中小企業経営者を紹介しており、今後も継続的に数を増やしていく予定です。大学生と一緒に取材に行くこともあるのですが、私たちの取材に同行し、有名ではなくてもすばらしい中小企業が数多くあることを体感してもらえればと思っています。

私が現地現物に触れることを重視しているのは、文章で読んだり、動画で見たりするよりも学びが深く、より自分ごととして受け止めやすくなると考えているからです。それは私個人の経験に由来しています。私は以前、30歳のときに父親から引き継いだダンボールなど包装資材の会社を営んでいました。そこで開催していた年に一度の社員旅行が、今の事業の原点になっています。その社員旅行はいわゆる慰安旅行の類ではありません。事前の情報収集や社長の話の聴講、夜の懇親会でのディスカッションなどを行う一種の研修旅行です。社員の学びの場となるだけでなく、社員同士の関係性を深める場にもなっていましたが、企画立案をしていた自分自身が誰よりも楽しんでいたのです。

また、当社の事業のひとつとして、家系図から自分の使命を見出す勉強会「立命塾」を開催しています。ファミリーヒストリーをたどり、自分のアイデンティティを確認、再定義することで、今後の人生の立命につなげることが目的です。

実は私もその塾のOBです。以前経営していた包装資材会社は、取引先から「包装資材はいらんもんや。お客さんのところに行ったら捨てられるもんや」と低く見られるのが常でした。何のためにこの仕事をやっているのか、世の中にどんな価値をもたらせるのか。そういった仕事の本質を見つめ直すうえで、先祖の思いを知ることは役立ったのです。

日本の誇るべき伝統文化を伝えていく

――実現したいミライは?

ニッポンの社長直伝で紹介する経営者を選ぶ際は、社会性、独自性、将来性、革新性、人間性という5つの要素を判断基準にしています。それぞれ社員に対する思いが強く、会社としての社会的使命を持っている経営者と直に会い、会社の雰囲気を感じ取ることで、自分を高めたり、視野を広げたりする人を増やしたいと思っています。

端的に言うと、日本のすばらしさを体現している人がいい事業をされていると感じています。神棚を置き、毎日お祀りする。旗日(国民の祝日)には日の丸をかかげる。家族と一緒に食事する時間を大事にしている……。つまるところ、日本の伝統文化や習慣を実践し、利他の心を持ち、凡事徹底していることが、会社を長生きさせる秘訣だと思うのです。

2025年に開かれる大阪万博は、まさに日本人が誇るべき伝統文化を海外の人たちに伝え、次世代に残していくための絶好の機会です。50年以上前、私は中学生のときに大阪万博を経験しましたが、そのときのワクワク感は今も鮮明に覚えています。長期的に低迷している大阪経済の起爆剤にするためにも、大阪万博が果たす役割は大きいでしょう。私もそこに何らかの形で関わり、日本の魅力を広く訴えたいと思っています。

学生とともに実現したいこと

中小企業の経営者への取材に同行し、中小企業のすばらしさを発信してほしい。

Commentミラプロメンバーから見たみちびらき株式会社

初めて岩﨑さんと出会ったのは、包装資材の会社で、クリエイティブな商品をどんどん展開していた頃です。年齢を重ねてから改めて新しい会社を創ると、普通はなかなか初心に戻れないものですが、コロナ禍という大きな逆風の中でも、耳の痛いことを言っても受け止める謙虚さがすごいです。

ミライ企業プロジェクト 事務局神崎 英徳さん

常に学ぶ姿勢を絶やさない方、というのが岩﨑さんの印象です。これまで「古き良きもの」を大切にしながら、長年、会社経営をしてこられた岩﨑さん。未来の日本や世界がより良くなるように貪欲に学び続け、学び得たことを後世に受け継いでいきたいという熱い想いを持った素晴らしい経営者だと思います。

ミライ企業プロジェクト 事務局佐々木 研さん

Profile会社情報

会社名

みちびらき株式会社

所在地

〒542-0012
大阪市中央区谷町6-3-25 LOK08

電話番号

070-2302-5505

スタッフ数

1名

事業内容

情報媒体事業、学び旅事業、お掃除体験事業、企業体験研修事業

Webサイト

Features企業のらしさ

  • 社会的理念力

    • 理念の明確性
    • 理念の浸透性
    • 社会(地域)貢献性
  • 自律協働型組織力

    • 人材育成
    • 関係性
    • 多様性
  • 持続的革新力

    • 独自性
    • 収益性
    • 顧客志向
    • 戦略性
    • 協働性
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