結束の強いチームで、世の中のニーズに即した商品を開発

ラピス株式会社

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大阪府八尾の地場産業である歯ブラシの製造販売を行う「ラピス」(八尾市)。全国の歯科医院向けの商品を開発、販売する一方で、Amazonなどで一般消費者向けの歯ブラシの販売を拡大している。また、歯ブラシの製造技術を生かし、ペット用など新たな市場開拓にも積極的に挑戦。時代の変化に合わせた進化を続ける乾真治社長に、実現したいミライについて聞いた。

代表取締役社長乾 真治さん

時代に合ったものづくりを

――事業の目的は?

歯ブラシ製造は八尾の地場産業ですが、多くは大手メーカーの下請け中心の会社です。父親が経営する会社もそのひとつだったのですが、2000年頃、自社製品を立ち上げ、独自の販路開拓をしていく必要性を感じ、ラピスを創業しました。

オーラルケアへの関心の高まりに伴い、市場そのものは伸びています。歯ブラシの製造技術を活かしてオリジナル商品を開発し、歯ブラシ産業をさらに発展させていくことで、地域に貢献したい。安全かつ機能的な歯ブラシを提供し続けることで、口腔衛生を通じて人々の健康に貢献していきたいと思っています。

2021年6月、プラスチック資源循環促進法が国会で可決されました。当社では2020年頃からは、SDGs、ゼロカーボンの達成をミッションのひとつに掲げています。歯ブラシの包装資材を紙袋にしたり、一部にバイオマス燃料(堆肥にする米)を使った歯ブラシを開発したりと、エコの視点を取り入れたものづくりを実践しています。

固定観念にとらわれないように

――目的を果たすための方法は?

医療器具メーカーや歯科医師と協力して、歯ブラシも含めたオーラルケアグッズの開発・製造を行い、歯科医院様に直接販売しています。口腔トラブルを予防するための新しい方法として開発したのが、歯と歯の間を磨く「ワンタフトブラシ」です。歯科医院様とともに、歯ブラシとワンタフトブラシの2本を使った歯磨き指導を通じてヒットし、2006年にグッドデザイン賞を受賞。当社の主力商品になっています。

2015年頃には、「歯医者でもらったこの歯ブラシはどこで買えるのか?」といった個人様の問い合わせが増えたことから、一般向けに通信販売をスタート。売上が非常に伸びている状況を踏まえて、近年は一般向け製品も強化しています。コロナ禍のマスク生活で口臭が気になるようになった人が増えたこともあり、歯ブラシや歯磨き粉の売れ行きは好調です。

最近は、犬や猫などのペット用歯ブラシの開発に注力しています。口腔内を清潔にしないと病気になりやすくなるのは、人間も動物も変わりません。今のところは、ペット用グッズを扱っている会社から依頼されて共同開発するケースが多いですね。まだまだ承認件数が少ない成長分野なので、チャンスだと見込んでいます。

時代に合わせた進化を遂げていくうえで、固定観念にとらわれることはブレーキになります。たとえば、バイオマス燃料を使った歯ブラシは、天然素材を使っているので歯ブラシの色はすべて同じにはなりません。従来、これは不良品と見なされていましたが、「味がある」と受け入れられるようになっています。

こうした商品開発は、社員みんなで行っています。候補となるデザインや色を何パターンか用意して全員で投票したり、日常生活の中で困っていることや便利なことをヒアリングし、新商品づくりに活かしたり。購買意欲が湧くようなキャッチコピーを考えてもらうこともあります。

共通しているのは、ひとりだけに任せるのではなく、みんなで考えること。いろんな部署から集まった3~4名のプロジェクトチームを商品ごとにつくるイメージです。その過程では半数以上の社員の意見を聞き、作るかどうかを判断することもあります。学生さんの意見やAmazonなどの通販サイトの口コミを積極的に取り入れたりと、とにかく視野が狭まってしまわないように意識しています。

従業員にとっては、自分が関わった商品が世に出ることでモチベーションが上がりますし、会社の雰囲気もよくなっていると思います。会社は従業員がいて初めて成り立つもの。当社は従業員24名のうち21名が女性です。子どもの突然の病気や学校行事で誰かが急に休んでも、お互いにフォローし合える体制づくりや意見を言いやすい雰囲気づくりを心がけています。

世の中のニーズに応えていく

――実現したいミライは?

日本市場では引き続き、一般向け商品、歯科医院様向け商品の開発・製造のほか、3年前から始めているペット向け商品の製造など、オーラルグッズに絞って新市場の開拓を続けていきます。長期的には、歯科業界にこだわらず、世の中のニーズに即した商品をつくっていきたいと考えています。

同時に進めたいのが海外展開。コロナ禍では動きが止まっていますが、歯科医師や企業が歯磨き指導をするために発展途上国に行くことが増えていて、当社からも歯ブラシを寄付しています。ベトナムやカンボジア、中国の農村部などは、まだまだ口腔衛生への関心が低く、歯磨きが不十分で、虫歯も多いのです。

将来はそういった国々に進出し、品質の良い歯ブラシの提供と口腔ケア指導で貢献していきたいです。2019年夏よりミャンマーのエンジニアを2名受け入れているのですが、彼らに仕事を覚えてもらって、海外工場を設立することも視野に入れています。

学生とともに実現したいこと

商品の共同開発だけでなく、商品をつくる機械の開発から一緒にやりたい。

Commentミラプロメンバーから見たラピス株式会社

乾さんを取材する時にいつも感じることは、商品展開など、毎年着実に進化していること。そして固定観念にとらわれていないことです。学生と実現したいことを質問した時に、「本当に歯ブラシはあの形でないといけないのだろうか」と機械の開発から一緒に考えたいという言葉に新しいものを生み出す源泉を感じました。

ミライ企業プロジェクト 事務局神崎 英徳さん

穏やかでとても優しい乾さん。社内も、乾さんが醸し出す温かい空気感に包まれています。地域を盛り上げる活動にも積極的に参画されているほか、学生の職場見学やインターンシップなども長年受け入れ続けておられます。地場産業を大切にしながらも、常に世界に目を向けておられるグローカルな経営者です。

ミライ企業プロジェクト 事務局佐々木 研さん

Profile会社情報

会社名

ラピス株式会社

所在地

〒581-0835
八尾市小畑町2-33-13

電話番号

072-928-5788

スタッフ数

24名(※パート・アルバイトを含)

事業内容

【ブラシ部門】
歯ブラシ・オーラルケア商品 企画・製造・卸販売

【印刷部門】
オンデマンドプリント キャラクター・名入れなど 各種シール・看板・OPP袋サンプルなど

【医薬品部門】
各種 医薬品・歯科材料・治療用材料 販売 オリジナル歯磨き粉・マウスウォッシュ 企画 卸販売

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